吉川社長の今月の言葉


2005年6・7月 『泥の中にも蓮の花』

水蓮 いつわりのない心

誰も求める 水蓮の心に
咲いている姿で 心安らぎ

幸せを持って来てくれる

そんな水蓮
あっという間に手から去り

幸枝

6月 泥の中にも蓮の花

蓮の花って綺麗ですよね。
あの綺麗な花があったから、レンコンが見つかったんですよね。

レンコンは誰にも見えないところで、誰よりも一生懸命努力し、誰にでも役に立ち、いいものをいっぱい含んでいます。

それは、私たちに生き様を教えてくれたように思います。

レンコンは皆さんご存知だと思いますが、土の中の栄養素を含んで、食べたもの全ての栄養素を引き出してくれる役割をしてくれます。

生で食べても、煮て食べても、すって食べても、どんな形でも応用できるすごい食べ物ですよね。

私たちも、どんな事もなんなくこなせて、何にでも適応できる、そんな心で生きてみたいですね。



7月は牡丹餅・おはぎ(つぶあん)

お盆に牡丹餅・おはぎを食べますよね。その小豆の中にはレスベラトロール、アントシアニン、ポリフェノールが含まれています。その量は牡丹餅・おはぎ一個で、ワイン3本分なんですよ。

いくら体に良いと言っても、毎日ワイン3本を飲んでいたら、肝臓が悪くなるでしょ。
その点、牡丹餅・おはぎなら大丈夫。
それらを食べて、血をサラサラにして、血管を柔らかくしてから、暑い夏を迎えましょうと始まったものなんです。

日本の習慣では、食後にあんこのものやところてんを食べますよね。
あんこの場合は、小豆に含まれる三つの栄養素(レスベラトロール・アントシアニン・ポリフェノール)が、食後の私たちの体にとてもよい働きをするからなんです。

日本では古来、季節の変わり目に小豆の料理を食べます。
それは、陽気の変化等で体が弱る時のために、必ず季節に合った小豆のお料理が下のように多く考えられています。

お正月は小豆粥、3月にはよもぎ餅、6月は水無月豆腐、7,8月には牡丹餅・おはぎ、9〜11月の新茶のお茶会時にはお茶菓子としてあんを多く取りますよね。

また、小豆は種ですよね?ですので、胚芽するための栄養をいっぱい充満させた栄養素です。
これは、上のレンコンと同じように、私たちにとって重要な役割を持っていますよね。

ところで、皆さんは昔のことわざで下のような言葉を聞いたことがありませんか?

「乾の雷、在所の牡丹餅来ぬ事なし」
※ことわざ辞典では「乾雷と伯母御の牡丹餅来ぬ例なし」

乾の方角(北西)の雷と、在所(お嫁さんの実家)からの牡丹餅は必ず来る。というものです。
昔、小豆は貴重なものだったのですが、父や母は嫁いだ娘の健康を願って、嫁ぎ先に牡丹餅・おはぎ(つぶあん)を作って届けたものです。

このような習慣ってなんだか温かいよね。何か行事を作って訪れる。いいよね。
こうした日本文化が今は薄くなってきているのが寂しいですね。
そんな心をもう一度、持ってみませんか。

今回は、夏の私たちの体に対して、優しく働きかけてくれる2つの食べ物を書きました。
機会があれば夏の天草(ところてん)についても、後日、書いてみたいと思います。

吉川幸枝


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