吉川社長の今月の言葉


2005年8月 『旬』

夏のうれしき出逢

早起き
早寝の
朝顔(あなた)にまねて
雀(わたし)の生き方
変えてみた
よし川 幸枝


涼しきともし火

短い命がゆえに
時の尊さを深く知る
よし川 幸枝


夏(おなじ)頃に
空と水の世界の
蜂と金魚の再会

夏(ことし)も
しっかり飛びまわって
驚きの勉(まなび)を
して嬉しい

よし川 幸枝



「旬」

今月は、夏の季節の代表的なものだけを描いてみました。

何でもその旬ほど大切なものはないのですが、
人間にも旬がありますよね?
そんなところを大事にしたいものです。

特に今、流行っているところてんですが、
夏が来たら毎年、うちで天草(てんぐさ)を炊いて、こして、冷蔵庫で冷やせば、ところてんが簡単にできます。
私はそれを点つきでついて、毎日食べております。

これは何十年も続けております。
そのときの旬、旬の、自然のものを、手作りで食べているから私は若いし、元気なんですけどね。

ところてんの元である天草(てんぐさ)は繊維質の代表的なものですよね、
他の食べ物にはない、ヨウドがいっぱいですよね。

それがどんなによくても、続けることが大事なんです。

たとえば、体にいいからといって毎日食べてみると、
最初のころは、体がびっくりして便が1日に3回も4回も出ますよ。
食べてみたら、いいことが見つかりますよね?
でも、それは毎年続けるからいいんですよ。

最初にいいことがあったから、ただたくさん毎日食べたらいいというものではありません。

毎年、その季節のごとに、そのときの旬、旬のものを適時に、
 毎日上手に“手作り”で食べきっていくことが大切なんですよ。


これがいい、あれがいいと行って、世の中の流行に左右されて
その時だけ食べてみたって、いいことがありませんよ。

また、買ったところてんと、自分で作ったところてんを比べてみると
出来上がって売られているところてんは、自然のところてんではないことがよくわかります。

やはり、自然のところてんは自分で手作りするに限りますよ。

自分で作ったことがない人、本物を見たことがない人は、偽者を見分けることができない悲しさがありますよね。

人生もそれがすべてなんですよね。

世の中の本物は手作りしかありませんから、一度は本物を知る必要がありますよ。

一生、本物か偽者かがわからない人が、健康で幸せな人生を過ごすことはできないと思います。

今、すごく人気のところてんですが、本物を作った人だけが本物を知っているのですよ。そんな本物がわかる人になりたいですね。

今、旬が大切といいましたよね。
人生も旬が大切ですよね。

二十歳の時は何をすべきか?
二十歳から三十歳代までは、はやり女性ならば、女性のできるすべてのことをマスターする歳ですよね。
キャリアウーマンといわれる時代であっても、それを置き去りにしてはありえないと思います。

若いときに季節はずれにしてしまったものは、もう取り返しがつかないのですよね。

たとえば、こんな人を立派だと思いますか?
製造工場を持ちながら、その工場を閉鎖して、放置している工場主(経営者)を立派だと思いますか?
若い女性はすばらしい子供をつくる工場を持っていますよね?
それも同じではないでしょうか?

あなたはどんな工場主ですか?

生産性の高い工場はすばらしいですよね?
評価も高い。

世界で、すばらしく最高位におられる実業家、芸術家も、すべて女性の製造工場から出たのですよね。

人間の製造工場には旬がありますから大切にしましょうね。

吉川幸枝


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