吉川社長の今月の言葉



2011年4月の言葉“心の衣と心根”

墨絵 墨絵
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“心の衣と心根”

この度、震災に合われた皆様には心より深く、深くお見舞い申し上げます。

今月は、先日の出来事をご紹介いたします。
私の自宅は坂の上にあります。
その坂道を上っていた時に、坂の上で作業着を着て台車を押していた人が
力足らずで、誤って台車から手を離してしまい、台車が猛スピードで坂を落ちてきました。
私は少し不安だったため、気にしてみていたので激突を避けられましたが、
もし気づかずにいたらきっと今頃命はありません。
その荷物を追うように走ってきたのは、男性だと思っていたら女性でした。
力足らずで荷物を扱いきれずに起きた事故でした。
彼女の姿は、社長として仕事をする中で自分が、女性らしさを忘れ
心の世界で男の姿になってはいないか?という戒めを与えてくれたんだと反省しながら
これを書いています。

昔は、こういう女がいい女であるというものがあったはずです。
例えば古くは歌麿描く美女、鈴木晴信描く美人。
現代では竹下夢二や松本かつぢが夢のような美女たちを描き、
女の美しさを表現してくれているものがいっぱいありますね。
写真より絵は、いらないところが省いて夢を描けるよね。

本当の美女は、顔形姿ではなく、心の持ち方と生き方だと思うの。
そんな人になるには、努力すれば到達できることだから、
心を怠けないでおこうね。

現代はいろいろな職業に女性が進出していますが、
女と男は別の歩む道があるような気がするの。
女は美しく、優しく温かくが立派な美しさよね。
男は凛々しく勇気があるのが立派な男らしさよね。
動物に種別があるように、人間にも性別がある。
男の中に入って男と同じように振る舞う必要があるのかなぁ。

男は男らしく、女は女らしく冒険すべきだと思うの。
男の仲間に入って、どんなにがんばっても力で勝つことはできない部分があるよね?
だから、男だどんなにがんばっても真似できない女の力が優位なことで冒険しようよ!

明るい春の色。女性が着たら素晴らしいよね。
男女同権というのは価値が同じということなんじゃないかな?
10万円と千円は価値が違う。
価値が同格であるところが同権なんだから、無理して仲間入りすることはどうかな?
それは同権ではなく、不利な立場になってしまう。
お互いが自分にない素晴らしさにときめく訳だから、
男と女は一緒になりたくないな〜。
忘れてしまった心の衣を着替える時なんじゃないでしょうか。

いつまでも賢く正しいものが今でも残っていますよね。
古い昔の流行はもう残っていないよね。
いつまでもいつまでも変わらぬ女の美しさ。
時を教えてくれる梅桜は、昔も今も変わらず美しく咲いてくれて、嬉しさまでも与えてくれる。
女は花よね!
女性の本当の美しさを凛と持って生きたいね。

心の衣と心根。
衣服は洗濯して綺麗なものを着たいよね。
心も同じように綺麗に洗ってあげないとね。

心根。
心の根っこは木のね、草の根を意味しているのよ。
どんな不利な条件や災害にあっても、
根っこさえしっかり残していれば、また芽を出して、
葉を茂らせて、花も咲かせられるよね。
我が人生に花を咲かせようね!

吉川幸枝

去年6月のJR事件のご報告

12月初旬に刑事事件としては結論が出ました。
それから今までおいたということは、民事の方で要求することや訴えることはいっぱいあったんですが、
何もかも心の中から消し去るための時間が必要でした。
そして今日です。
JRの事件の様子はこちらから>>

12月8日に刑事事件として地方検察庁に出向きました。
私は決めたのです。

私に暴行を与えた若い青年は、まだ子供の香りを残していました。
その姿を見た時に、2度としないでね。あなたもこれを人生の勉強として残してねと
願うだけで十分と心に収め、終わりにしました。
罪人をつくりたいと思ったわけではなく、お金が欲しいと思ったわけでもない。
この経験は私も人生の勉強とさせていただきました。

その時に取り調べに当たられた検事さんが、素晴らしく聡明で、
人を裁くということをも忘れさせられるほど人間性豊かな方でした。
検事という厳しい仕事をなさりながら、笑顔を絶やさす、温かく包み込むような雰囲気で、
研ぎ澄まされた文化性の中での言葉づかいで接していただきました。
人はここまでいけるのか…というそんなものを頂戴できました。
自分の息子にも近いあの人から、しっかり学ばせていただいたのです。
それが何よりの私の勝利です。
勝利とは、心の持ち方でいくらでもできてしまうものということを教わり、
敗することは絶対にないということも教わりました。

検事さんのお名前を公表することは控えますが、2千人もいる中でピカイチの方だったと後で知りました。
この事件は、この検事さんに会わせてもらうための出来事だったと思えるほどの人でした。

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