吉川社長の今月の言葉


2010年10月の言葉“親の笑顔の力”

墨絵 墨絵
墨絵 墨絵


何とか成る

なんとか成る
何とか成る
なんとかなる

何とか成る

なんとかする 吉川幸枝

“親の笑顔の力”

10月に入ったらすぐにテレビの収録があります。
その時にも同じようなお話をしようと思っているのですが、
ここでは一足お先に少しお話しますね。

その収録は
「吉川幸枝はどうしてこんなに強く、
全てのことを乗り越えてこれたんだろう?
どこからそんなエネルギーが湧いてくるのだろう?」
という疑問を持ってくれたディレクターが収録にあたってくれるそうです。

確かに私は今まで、ほとんどのことにめげたことが無い(笑)。
普通なら泣きごとをいい、苦しくてアップアップだという状態でも
なんでもないことのようにさっと流して生きてこられた。
これは父母の日ごろの背中を見ている私があるからだろうな〜と思う。

お母さんってどうだった?と思うとき。
まず、私に対しての絶対的な信頼があった。
「勉強しろ」「ああしろ、こうしろ」「こうしなければいけない」なんていうことは
さらさら思っていなかったけれど、心のしつけだけはとても厳しくしつこかった。
本当にうるさいほどだった。

例えば、
人から物をいただいたら倍にして返しなさい。
心をいただいた時は倍ではすまない。百倍ぐらいに考えて返しなさい。
私が勉強が好きでないというと、「何が好きなんだよ?」といつも私に聞いてくれた。
私には好きなことがいっぱい、困るほどあった(笑)。
あれもしたい。これもしたい。
母はお金のかからないことは何でもさせてくれ、
お金のかかることでも母が「これなら」と思うことは
お金を借りてでもさせてくれ
「お金のことは、なんとかなる、なんとかなる」とニコニコしていました。

でも、その「なんとかなる」の言葉の裏側には
母の血のにじむような努力と、解決に立ち向かう苦労があったんだと
今、社長業を50年貫いて行く中で分かる。
あの笑顔はこんなことだったのかと。

こんな大変なことをあんな笑顔で私に対して言ってくれたことに、母の大きさを感じます。

「なんとかなる」という言葉は「なんとかしていく力」で笑顔に変わるんですね。
母がどんなに努力をしていたかと思うと、今でも計り知れないものがあります。

私も時には「さすがに、これはなんともならんな〜」と落ち込むこともありました。
どん底に落ちていく中で、母の笑顔を思い出し、なんとかなる道を探し、選び、
勇気を持って、足を一歩踏み出し歩んできた結果、全て笑顔の答えを出せたんだと思います。

ひたすら努力、まじめ、努力、まじめに一歩一歩を踏みしめれば
必ず笑顔で「なんとかなる」につながるの。

そのほかに何が自分を成長させてくれたんだろう?と考えると、
母はいい訳を絶対許してくれなかった。

「言われたことをきちんと聞いていなかったからできなかったんでしょう?
しっかり聞いて、きちんとできていたら、
相手からは「ありがとう」「ご苦労さん」「感謝」しか返ってこないはずだ。
できなかったことに理由をつけなさるな。」

そんな風に何度も何度もといい聞かせられ、子供ながらに自分でも「そうだ」と思えたので、
それを守り、言われたことをしっかり聞き、理解してことを進めるようになりました。
そのお陰で、我が人生はいい訳の少ない人生を送れるようになったと思います。

他にもたくさんあるけれど、ことあるごとに「これを守れば優れた人間になれるよ」と言って、
心のしつけをたくさんしてくれたの。
今日はそのほんの一部を紹介しました。

こんな風にして、私は「なんとかできる」という力をしっかり持たせていただき、
なんとかしてしまう(笑)。
まだまだ、これからもなんとかしていくわ。
どんな恐ろしいこと、苦しいこと、難しいことがあってもなんとかしてしまう。
そんな自分でありたいと思っています。

また来月も父母から受けたいろいろな教えをお伝えしていきますね。

テレビの収録では上手く表現できるかな〜。
10月13日か17日に放送される予定です。放映日が決まったらまたお知らせいたしますね。

吉川幸枝

吉川社長との時間

吉川社長と出会って約10年。今、自分自身がずいぶん強くなったように感じています。
先日社長にも「あれだけ泣いてたのに、今は絶対泣かないでしょう」と言われ、「はい。絶対泣きません」と言いきることができる自分がいます。

毎月お会いし、直接お話を聞き、それを文章にまとめる作業を繰り返す中で、本当に色々なことを教わってきました。「いい訳」といえば、2年ぐらい経った頃に私が失敗をしました。「すぐに来なさい!」そう言われ、高速を走りながら必死にいい訳を考えていたのですが、途中で気づきました。「原因は私の落ち度、他にできることはあった。吉川社長にいい訳は通用しない。ただ謝り、改善策を伝えよう」と。その後、他の仕事で失敗し、いい訳を言いたくなった時、グッとこらえてきました。そして今回、このお話を聞きより深く理解できたように思います。

社長から「あなたはいいわね〜。お金をもらっていろいろなことを教えてもらいに来てるのね(笑)」そんな風に冗談で笑えるようになったのは、ほんの数年前。名前を覚えていただいたのもそのころでしょうか。長い道のりでした(笑)。ですが、社長は120歳まで生きると公言しているので、まだまだあと50年?できるだけ多くのことを学び、それを実践すると共に、身近な人達に伝えていこうと思っています。

WEBプロデューサー 川北睦子

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