【2008年11月の言葉】


”自分の命の責任”


今月は吉川幸枝より、命を大切にする心がけを聞いて欲しいの。

この頃、緊急時に受け入れ先が決まらず、命を落とされる方が多くいらっしゃいますね。

亡くなってしまった後で、訴えを起こし、裁判で勝ち、お金をもらったとしても、命は帰ってきませんね。
裁判に勝ったとしても、“命をなくした”という辛い“負け”が手に残ります。

私が入院したときにふと気づいたことがあるの。
私がお手洗いから出ようとしたとき、
横を別の患者さんが、自分のスリッパを脱ぎ散らかしたまま出て行ったの。
その姿を見たとき、思ったの。

「自分の尊い命を守り、身体を触っていただくお医者さんや看護士さんたちの貴重な手で、
汚いスリッパを直させていいのかな?」

って。
患者である私の手は、注射器も触らないし、手術もしないから、
その手を使ってスリッパを整えても大丈夫でしょ?

私は自分の命が尊いがゆえに自分で整理整頓しているの。
病院の方々の手は、自分の命を預かる尊い手だと思って大切にしませんか?

そういう患者の心遣いが病院に伝わって、病院と患者がいい関係になり、
自分の命をも大切にしてもらえますよね。

これこそ、命に対する心遣いじゃないでしょうか?

自分自身が命を守らなければならないことを心がけましょうね!

吉川幸枝

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